
■気を抜いてはいけない
「ハンドルの前で眠っている」と表すことで、「注意を怠っている」「責任を果たしていない」という意味になります。
■今日の英語フレーズ
be asleep at the wheel
義務・職務を怠る
📝例文
(1) The teacher admitted she had been asleep at the wheel when grading the exams.
(教師は、試験の採点時に注意が足りなかったことを認めた)
(2) If we’re asleep at the wheel now, we’ll miss our chance to lead the market.
(今気を抜けば、市場をリードするチャンスを逃してしまうだろう)
(3) The government was asleep at the wheel during the crisis.
(政府は危機の最中に気を抜いていた)
(4) The manager was clearly asleep at the wheel when the company lost its biggest client.
(会社が最大の顧客を失った時、マネージャーは明らかに注意を怠っていた)
💬フレーズ解説
be asleep at the wheelは「義務・職務を怠る」「注意を怠る」「気を抜いている」という意味の定形表現です。運転中に居眠りして危険を招くという状況から転じて、「重要な場面で油断している」「責任感が欠けている」という意味で用いられます。ビジネスや政治など、慎重な判断が求められる文脈で使われています。
自動車について、日本語では「ハンドル」と呼ぶ、あの丸い部分を英語ではsteering wheel、あるいは単にwheelと言い、at the wheelは「運転席にいて」「運転中で」という意味になります。be asleep at the wheelは、実際に居眠り運転をするという意味でも用いられますが、比喩的に管理責任や監督義務を怠ったという意味でも使われるようになりました。
フォーマルな文章や報道記事などでよく見られ、特に政治家・経営者・管理職などの責任ある立場の人について言及する際に使われます。
🌱豆知識
このフレーズは20世紀中頃のアメリカ英語で使われ始めたようです。車社会アメリカならではの表現だと言えるでしょう。同じ意味のフレーズにasleep at the switchがあり、このswitch (スイッチ) は鉄道の信号機や転轍機(てんてつき)など、列車の進行方向を切り替えるための装置です。担当者が切り替え業務で居眠りすると大事故につながるという発想ですね。
🎧音声で確認
✅まとめ
ハンドル、いえwheelをしっかり握って安全に、ですね。
■5秒英単語
hurt
(傷つける、痛む)
動詞では「…を傷つける、痛む」、名詞では「傷、痛み」です。物理的な怪我などのほか、感情的に傷つける・傷つく場合にも用いられます。活用は、hurt – hurt – hurtと無変化です。
今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!





