ふと気になったので調べたのですが、「こけおどし」「虚仮威し」と書くんですね。ひらがな表記で目にすることが多いので、知りませんでした。まったく気にも留めなかったような事柄を辞書で調べてみると新鮮な驚きと発見があります。これを機に、2022年は日本語の年にしようと思います。

その「虚仮威し」とは「見せかけの立派さ」という意味、あるいは、「見せかけだけで中身のない方法・手段による脅し」という意味です。漢字を調べたついでに、英語では何と言えばいいのか、紹介しようと思います。

ひとつめですが、お亡くなりになって10年以上になるジャーナリストが番組でよく言っていた「ブラフ」。英語の

(1) bluff

のことです。辞書では「はったり」とありますが、虚仮威しとほぼ同義ですね。政治の駆け引きの話題などで、そのジャーナリストがよく使っていたのを覚えています。もうひとつ、わかりやすい表現を紹介します。

(2) A barking dog seldom bites.
(吠える犬はめったに噛まない。)

日本語の「弱い犬ほどよく吠える」に似ていますね。日本語の場合、怒鳴る人ほど実は気が弱いという意味です。一方、(2)の意味は「脅しをかけるだけで、実行することはまずない」という意味。若干、ニュアンスに違いがありますね。そして、これが元になったと思われるフレーズが

(3) all bark and no bite

です。「吠えるばかりで噛むことはない」ということですが、このフレーズのまま形容詞のように使います。以下の例文を参考にして使ってみてください。

(4) She said she would call the police, but she didn’t. She is all bark and no bite.
(警察を呼ぶと彼女は言ったがそうしなかった。虚仮威しだったのだ。)

(5) My manager threatened to fire me, but I knew it was all bark and no bite.
(上司は私をクビにすると脅したが、本気でないことはわかっていたよ。)

◆こけ-おどし【虚仮威し】
見えすいたおどし。見せかけだけは立派だが、内容のない下らないものごと。こけおどかし。「―の文句を並べる」「飾り立てた―の門」

◆はったり
大胆に粗放に事を行うこと。実状よりも誇大に言ったり、ふるまったりすること。「―をかける」「―を言う」「―をきかす」

英語では、bluff, a barking dog seldom bites, all barks and no biteなどが相当するというお話でした。

今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!

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