■cut [誰々] some slack
人を切ってゆるくする??
■今日のフレーズ
cut [誰々] some slack
…を大目に見る
■例文
(1) When you’re new at a job, colleagues and bosses cut you some slack.
(新人社員の時は、同僚や上司は大目に見てくれるものである。)
(2) John’s late again, but cut him some slack. His wife just had a baby.
(ジョンはまた遅刻するが、大目に見てやってくれ。奥さんが出産したばかりなんだ。)
■解説・コメント
cut [誰々] some slackは「…を大目に見る」という意味のフレーズです。
cutは「切る」で、slackはここでは名詞の「たるみ、たるんだ部分」です。これがどうして「大目に見る」の意味になるのか不思議ですが、定形表現として覚えましょう。例文のほか、「大目に見てよ」とお願いしたい時には、Would you cut me some slack? (大目に見てくれませんか?) も便利です。
ここからは補足的に英文法のお話ですので、文法論が好きな人向けとなります。
cut (動詞) + [誰々] (名詞) + some slack (名詞) の語順をよく見ると、いわゆる「第4文型」(SVOO)だとわかります。SVOO型の文の動詞は「授与動詞」になります。つまり、その動詞は必ず「与える」という意味を含むのです。改めて今回のフレーズを見てみると、
- cut [誰々] some slackはSVOO型(第4文型)である。
- SVOO型なのだから、cutは「与える」の意味になる。
- cut [誰々] some slackは「…にゆるみを与える」、つまり「緩めの態度を取ってあげる」という意味である。
この理屈で行けば、cutでなくてもgiveと言えばよいのでは?となりますが、実際にgive [誰々] some slackと言う人もいるのです。
■音声確認
■Today’s One Word
今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!