■an open book
不祥事や事件事故が相変わらず報道されています。たいてい、関係者は隠し通そうとするか、嘘をつきます。そして後になって「ごめんなさい」して、更迭だなんだと処分される「シナリオ」に私たちは慣れていますね。
上手な人もいるとはいえ、嘘はたいていすぐに気づかれます。心理学などで研究されていると思いますが、癖が出るのでわかるのですね。ある人は眉毛がヒクヒクし、またある人は頭を掻きます。私は嘘をつく時は作り笑顔になっているようです。
嘘を含め、心に抱いている心情などが明白でバレバレであることを「顔に書いてある」と言います。英語では
[何々] is written all over [誰それ]’s face
と言い、日本語とほぼ同じです。発想的に少し違うのはwritten on …とは言わない点くらいでしょう。onと言っても伝わりますが、定型表現としてall overが使われるのです。次のように言います。
I knew my son had stolen the money. The guilt was written all over his face. (息子がお金を盗ったことはわかっていた。顔に書いてあったからね。)
また、今日のお題ですが、何かが明らかであることを表現するフレーズには、次のようなおもしろいものがあります。
an open book
です。「開いた本」という言い方ですが、openだけで意味の想像はできますね。「誰にとっても明らかな人・物事」「嘘がない人・物事」という意味です。もう少し丁寧に言うと、「明白な・容易に理解できる物事」、あるいは「隠し立てしない人、ざっくばらんな人」です。「顔に書いてある」と重なるニュアンスがありますね。自分が正直者だとアピールしたい時には、I’m honest.でもいいですが、I’m an open book.と言ってみるのも良いでしょう。ネイティブの話し方に近づいた感じを楽しめると思います。
~今日のフレーズ~
an open book
(何の隠し事・秘密もない人・物事)
■例文
(1) A: Maybe you don’t want to answer this question.
(次の質問にはたぶん答えたくないんだろうけど。)
B: No worries. I’m an open book.
(大丈夫だよ。私は隠し事はしませんから。)
(2) Mr. Kudo’s long life is not a completely open book.
(クドウ氏の長い人生は完全に明らかになっているわけではない。)
■Today’s One Word
今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!