■in the realm of [何々]
そこから先は神の領域。どう考えても解決できない問題に直面した時に浮かぶ言葉です。わからない、不可能だと言いながらも人類は少しずつ問題解決を続けて来ました。それぞれの分野で。
人はそれぞれ得意な分野を持っています。一人では微力ですが、それぞれの得意を持ち寄ることによって、いわゆる神の領域に少しずつ接近しようとしてきました。これからも続くのでしょう。
さて、「領域」や「分野」を英語ではどう言うでしょうか。パッと思い付くとしたら、fieldやareaでしょう。しかし、メディアで生の英語に触れていると、もうひとつ目立つのがあります。それがrealmです。発音については下の方で説明します。
この単語、私の場合、高校時代に「王国」と覚えた記憶が鮮明にあります。辞書などで深掘りチェックすると、realmは「君主の支配する共同体または領土を指す」とあります。そこから「何かが支配的である領域」と少し抽象的な意味でも使われ、「関心のある事柄」の意味にもなっている、と書かれています。
ということで、realmは「王国」の他に「領域、分野」の意味でも使われます。世間話で使うかは、どういう人との付き合いかによりますが、教育・科学番組、論文、図鑑などで比較的よく耳に(目に)しますよ。その時はたいてい、
in the realm of [何々]
の形で出てきます。「~の領域・分野で」です。in the field ofやin the area ofという表現も使われますが、王国の意味も持つrealmだと重厚感がありますね。下の例文を基に、単語を入れ替えて使ってみてください。
最後に、realmの発音についてです。敢えてカタカナ表記をすると「レルム」ですが、カタカナ読みでは伝わりません。語尾のLとMのところは母音なしで発音しましょう。学問っぽい屁理屈は省きますが、Lの音の性質上、「レウム」と認識する方が現実的です。こちらの音声で確認をどうぞ。
ね?「レウム」です。「そう聞こえる気がする」のではなく、実際そういう音なのです。せっかくの機会なので、この場で、Lの単体の音は「ル」ではなくて「ウ」だと覚えましょう(*la, li, luのように、母音が続いた時にラ、リ、ルになる)。
~今日のフレーズ~
in the realm of [何々] ~の領域・分野で
■例文
(1) He is the leading figure in the realm of modern music.
(彼は現代音楽の分野の第一人者です。)
(2) Her research interests are in the realm of political science.
(彼女の研究テーマは政治学の分野にある。)
■Today’s One Word
今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!