■eye candy

純粋に目に優しい、美しいものを見ると心が洗われます。感覚に直接刺さってくるような美的な喜び、例えば、朝日、夕日、花、映画、そして人。目の保養と言うことがありますね。同じような表現が英語にもあるのですが、保養という言い方はしていません。今回紹介するのは

eye candy

です。すぐにニュアンスはわかると思いますが、目に甘いという言い方なのがおもしろいですね。甘いキャンディはお口の恋人になりますが、それを目の恋人にしてしまうという発想は好きだなあ。

eye candyは辞書にも載っているフレーズなのですが、それを確認すると使用上の注意があることがわかります。「見た目には魅力的だが、知的には特に訴えるものがない」と定義されているのです。本来の目の保養の意味でも使えるのですが、「見た目だけで中身なし」というネガティブな意味でも使うことがあるということです。

特に気をつけたいのは、人のことをeye candyと言う場合です。俗っぽく使われると、eye candyはきれいな女性のことになります。ビーチの水着美女がよく例文に出てきます。最近なら、イケメンも女性にとってのeye candyでしょう。メディアが与えるイメージもあって、見た目だけで判断されることが多いため、eye candyと言われて気分を害する人も当然いるわけです。気遣いが大事になりますが、要は、必要な気配りをしながら会話していれば、何の失礼も起こらず大丈夫なのです。

このフレーズの登場は1977年か78年とのこと。アメリカのドラマ“Three’s Company”という作品に対する批評で使われたのが最初だそうですよ。おもしろいドラマだが、特に中身があるわけでもない、と。ネガティブな意味でスタートしたフレーズなのですね。

最後に、語法について補足しておきます。日本語の感覚ではピンと来ないですが、candyは不可算名詞です。ですので、不定冠詞のaは付けません。基本語法は引き継がれますので、eye candyも不可算名詞の扱いになります。

~今日のフレーズ~

eye candy 目の保養

■例文

(1) The sunset from the beach was eye candy. I won’t forget it.

(ビーチから見る夕日が目の保養になった。あれは忘れないよ。)

(2) Yeah. That movie is eye candy. But I don’t strongly recommend it.

(う~ん、その映画は見てて楽しいよ。でも強く勧めはしないな。)

■Today’s One Word

今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!

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