■over the moon

感情の表現はどの言語でも豊富だと思います。喜怒哀楽の程度は本人にしかわからないので、それをいかに表現し、伝えるか、人類はずっと工夫を続けてきたのでしょう。普段の生活では「超…」「マジ…」で済ませてしまいがちな感情表現も、時間と心に余裕がある時にはさまざまな言い方ができると思います。意識的に言葉に向き合うのは良いことだと思います。

そこで今回は、happyの別の言い方を紹介します。

over the moon

日本語の「天にも昇る心地」「有頂天」と感覚は同じだと考えてよいでしょう。しかし、誇張表現が大好きな英語では、overと言っています。超えちゃうんですね、月を。心が月の向こう側に行っちゃったみたいな感じです。そこまで嬉しいんだ~、と。

喜怒哀楽の「喜」と「楽」で、上方向を連想するのは、まず間違いなく全人類共通だと思います(いずれAIが確認してくれるでしょう)。ですので、over the moonのようなフレーズはとても覚えやすいはずです。反対に、落ち込んだ気持ちなどはdownが付くことが多く、これまた共通イメージがあります。語句はイメージで覚えようと説く教材がありますが、このように日英でイメージが共有できているフレーズに向き合うと、感覚を磨きやすいと思いますよ。参考になれば幸いです。

蛇足ですが、慣用句として辞書に載るのは「天にも昇る『心地』」で、「気持ち」ではないと聞きました。でも「天にも昇る気持ち」が誤用かというと、そうでもないらしいです。日本語も英語も、時にやさしく、時にむずかしいですね。

~今日のフレーズ~

over the moon 嬉しくてたまらない

■例文

(1) I was really over the moon when they offered me that job.

(その仕事をもらって、それはもう嬉しかったよ。)

(2) I’ve been over the moon ever since I got pregnant.

(子どもを授かっているとわかってから、ずっと幸せです。)

■Today’s One Word

今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!

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