■bite off more than one can chew

極端にお腹が空いている時、やっとありついた食べ物を一気に頬張ることがあります。経験がなくても、マンガやドラマなどで見たことはあるでしょう。がつがつ食べる様子は欲張りに見え、また、十分噛めないし飲み込むのも難しいですよね。無理な食べ方です。

■今日のフレーズ

bite off more than one can chew 欲張りすぎて無理をする、背伸びをする

■例文

(1) With two additional jobs, Doug is clearly biting off more than he can chew.

(仕事をさらにふたつ持つなんて、ダグは明らかに無理し過ぎだよ)

(2) I think I bit off more than I could chew when I decided to paint this house by myself.

(この家の塗装を自分でやるって決めたのは背伸びしすぎだったかも)

■解説・コメント

英語に、bite off more than one can chewという慣用句があります。直訳すると「自分が噛める以上の量を口に入れる」です。ガツガツ頬張っている様子を指していますが、慣用句としての意味は、「欲張りすぎて無理をする、背伸びをする」です。食事マナーを連想するかも知れませんが、ここでは下品を表すものではなく、無理があるという意味になります。

和訳にも示していますが、日本語の場合「背伸びをする」が「無理をする」を表しますね。英語と日本語、慣用句が似ている場合もあれば、このように全然違う表現を使うこともあります。

補足として、フレーズ中の語句について簡単に説明します。oneとありますが、これは辞書表記の形で、ここにはI, you, s/heなどの主語が入りますよというサインです。主語になる語句は無限に考えられるので、その代用としてoneと表記することになっています。

biteは「噛む」と習いますが、後ろに続くchewも「噛む」なので、どう違うのかと思う人がいるかも知れません。最初に、chewは「咀嚼する」という意味での「噛む」です。口に入れたものを飲み込みやすくするために、ですね。製造を止めた会社があるほど売れなくなったそうですが、チューインガム。これはchewing gumが元の言葉です。口の中で噛むわけです。

一方のbiteは「噛み切る」です。口の中に入れやすい大きさにするための動作です。フレーズでは、bite offとなっていますが、offは「離」という漢字をイメージしてください。大きな肉にかぶりついて噛み切ると、飲み込む分が本体から「離」れ、口の中に入ってきます。ですので、bite offは「噛み切って口の中に入れる」という意味になるのです。

■音声確認

■Today’s One Word

今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!

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