■tell on [誰々]

主に子どもが使う表現も知っておくと、会話だけでなく映画やドラマをより楽しめます。

■今日のフレーズ

tell on [誰々]

…のことを言いつける、告げ口する

■例文

(1) Don’t tell on me! My parents will kill me if they find out!

(誰にも言わないで!親に知られたらボコボコにされちゃうよ!)

(2) Ouch, that hurt! Stop hitting me. I’m going to tell Mom on you!

(うわ、痛い!叩くのやめてよ。ママに言いつけるからね!)

■解説・コメント

今回は主に子どもが使うフレーズの紹介です。tell on [誰々] の形で「…のことを言いつける」「…のことを告げ口する」という意味です。幼いきょうだい同士でよく言う「言いつけてやるからね!」は、ほぼ間違いなくこのフレーズです。

このフレーズが初めての人にとっては、慣れるまでは混乱するかも知れません。前置詞onのあるないで意味が変わるからです。tell Johnなら「ジョンに伝える」なのですが、tell on Johnだと「ジョンのことを言いつける」です。定形フレーズなので慣れてもらうしかありませんが、こじつけ的に補足するならば、onにはaboutの意味があるので「…について伝える」、そこから「言いつける」の意味で使われるようになったという考え方はできます。

tell on [誰々] だけだと、誰に言いつけるのかは明示されていませんよね(例文(1))。親や教師など、具体的に誰に伝えるかを表したければ、tellの直後に置きます。例文(2)がその形で、Mom (ママに) と言っています。I’m going to tell on you! なら「おまえのこと言いつけてやる」で、I’m going to tell Mom on you! なら「おまえのことママに言いつけてやる」です。

大人もtell onを使うことはあるようですが、一般的には子ども言葉とされていますので、基本用法でのtellinformなどの動詞を使う方がよいでしょう。

なお、俗語的な「チクる」に当たる言い方は英語にもいくつかあります。一般の英語学習者としては特に覚える必要はないと思いますが、若い人なら同世代の言葉に興味を持つでしょうし、自身の言語環境に応じて調べていけばよいかと思います。

初級レベルの頃、映画で子役がI’m gonna tell on you! と言うのを聞き、「あのフレーズ出た!」と感動したのを今でも覚えています。

なお、このフレーズは違う意味でも使われます。次の記事(2023年8月22日20:00)で解説します

■音声確認

■Today’s One Word

今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!

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