■get … under one’s belt
経験やスキルが「身につく」ことを、英語ではおもしろい表し方をします。
■今日のフレーズ
get … under one’s belt
~経験を積む、身につける
■例文
(1) John says he feels a lot more confident after he got a year of teaching under his belt.
(ジョンは、一年教えてみてかなり自信が持てるようになったと言っている)
(2) I need to get Photoshop skills under my belt so that I’ll be able to work on advanced techniques.
(高度なテクニックに取り組めるように、Photoshopのスキルを習得しなくては)
■解説・コメント
get [何々] under [誰それ]’s beltというフレーズの意味は「~の経験を積む」「~を身につける」という意味です。では、どうしてそういう意味になるのでしょう。
beltは「ベルト、帯」のことです。underとあるので、beltの下にあるものは何かと考えると、腹だとわかります。ただし、表現の成り立ちを調べてみると、表面ではなく内蔵を指しているとのことでした。つまり、under one’s beltの部分は「お腹の中にあるもの(食べたもの)」を指しているのです。食べた物は腹の中で消化され、自分の血肉となっていきます。そして、食べ物を知識や技能に置き換えて言えば、自分の中に取り込まれた経験、習得、達成の意味になるということですね。昔の人はずいぶん遠回しな言い方を思いついたものだと感じますが。
動詞getは「手に入れる」ですから、get [何々] under my beltと言えば「(これから・今後)~を経験する、習得する」の意味になります。動詞をhaveにすると「持っている(状態)」となり、「(これまでに)~を経験・習得している」という意味を表します。話し手(書き手)によって多少表現に変化は見られますが、一般的にはgetとhaveが多く使われています。
これにピタリと対応する慣用表現はたぶんないと思いますが、どうでしょうか。一度誰かに言ってみたくなるフレーズのひとつかも知れませんね。英会話実践の場でぜひ使ってみてください。
■音声確認
■Today’s One Word
今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!